アニス(Anis)
アニス(Anis)

Family (科名)Apiaceae
Genus(属名) Pimpinella
Spieces(種名) anisum


使用部位

葉、種

一般名

Anise, Anason, Anis, Anasur, Anisu

アニスとは...

アニスは元来古代エジプトで用いられていました。アニスは肺や消化管から過剰に分泌された粘液を取り去り、胃腸でのガスの発生や発酵を抑制します。アニスには若干の利尿作用と、授乳期間中の母乳生産を刺激し増加させる効果があります。主に、消化不良や吐き気を含む消化器系の不調や胆嚢の浄化に用いられてきました。また、伝統的に喘息や気管支炎、不眠症にも役立つとも考えられています。アニスを枕の中に入れて寝ると、悪い夢を見ない、という言い伝えもあります。(1)
アニスは、長年にわたり子供の疝痛を和らげる為に用いられてきています。アニスは消化管の粘液の過剰分泌を取り除く効果があります。また、腸内の清掃をするのに効果的であると信じられています。(3)

アマゾン熱帯雨林でのアニスに利用法

アニスはお腹を温め、特に豆類を食べた後ガスを排出し、げっぷ、吐き気、慢性下痢、腹痛、消化不良、ヘルニアに効果があると言われています。アマゾンの先住民は、特に胃痛の子供に効果があるとして頻繁に用いています。スターアニスは鎮静剤として、特に神経質や不眠症に用いられ、失神を防止する効果があると信じられています。アマゾン一帯では、生理期間中に用いられる女性用の強壮剤として、また欝状態を一掃する効果があるとも考えられています。(2)

2種類のアニスオイル

アニスは、肺病や咳に有効なハーブとして定評があります。特に、痰のでないような乾いた咳にはその効果を発揮します。アニスオイルには2種類あって、ヨーロッパでは、ANISE (Pimpinella anisum)の実から蒸留したアニスオイルが、中国ではSTAR ANISE (Illicium anisatum)という中国原産の小さな木が用いられますが、両方とも無色か或いは青みがかった黄色をしています。これら2種類の実から得られるオイルは、その組成において同一で、特性も非常に似通ったものです。(4)

アニスオイルの利用法

アニスの種から取れる揮発性オイルは、激しい腹痛や腸の疝痛、腹の張りの症状を緩和するために用いられます。また、著しい去痰作用、痙攣抑制作用があり、また間断なく続く激しい咳やゼイゼイとした咳を伴う気管支炎に用いられることもあります。(5)

【出典】
Powerful and Unusual Herbs from the Amazon and China, The World Preservation Society, Inc. 1993,1995
HERBS OF THE AMAZON Traditional and Common Uses, Dr. Donna Schwontkowski, Science Student BrainTrust Publishing, 1993 Powerful and Unusual Herbs
Traditional Uses of Rainforest Botanicals, John Easterling
A MODERN HERBAL, Mrs. M. Grieve, Dover Publications, 1971
The New Holistic Herbal, David Hoffman, Element, Inc. 1991

注 : 当ウェブサイトに含まれている情報は、啓発的或いは教育的なところを目的として紹介しているものであり、病状の診断、療法の処方、病気の治療など適切な医療行為の代替としての使用を意図するものではありません。