カイグア(Caigua)
カイグア(Caigua)

Family (科名)
Genus(属名) 
Spieces(種名)


使用部位

カイグアとは...

カイグアはウリ科に属する、つる状の植物です。 幹は大きいものでは5メートル程度にまで達し、実はいびつな楕円形で10~20センチほど、 色はうす緑色を中心に白色に近いものから濃い緑色までさまざな濃淡があります。 ペルーを含むボリビアからメキシコまでの広い範囲に見られ、海抜300~1000メートル程度の高温・多湿な地域に多く自生しています。
ペルーでは『CAIGUA』あるいは『CAIHUA』の名前で親しまれていて、スーパーマーケットでも普通にみかけるほど国民の食生活とは密接な関係にあります。ペルー山岳地帯から海岸地帯にかけ広く栽培されていて、新陳代謝を促す野菜として古くから常食されています。食用となるのは実の部分で、ウリ科の植物であることからキュウリを想像するとわかりやすい…といいたいところですが、 似ているのはその色くらいであり、形はナマコのようなグニャっとした形をしております。 キュウリのように中身は詰まっておらず空洞になっており、中には黒い種が収められています。 臭みのない味と、しゃきっとした食感から、主に生のままサラダに、或いは 炒めものにも利用されています。カイグアのダイエット効果についてはよく知られていて、 特に女性にはカイグアサラダが人気があり、また、カイグアを使用した女性向けダイエットサプリメントも多く見受けられます。(1) 新陳代謝をよくする野菜として肥満が気になる方などに多く常食されています。 

ペルーにおけるカイグアの伝統的利用法

原産国であるペルーにおけるカイグアの栽培と利用の歴史は古く、厚みのある皮が、肉などの食料の保存目的として伝統的に利用されてきました。 また、葉は食用として、根は歯磨きに使用されたと言われています。 生あるいは茹でた実は、糖尿病に効能があるとされ、 さらには呼吸器系の鎮痛作用、また果汁は耳炎に効果があるとして伝統的に利用されています。現在のペルーにおけるハーブ医療でも、種を抜いたカイグアの実2個の煮汁1リットルを1日3回摂取し、高コレステロールの治療に用いたり、炎症を抑えるために葉をすり潰し、そのまま患部につけたり、 種をそのまま1グラムほど服用し、虫下しとする、などの利用法があります。(1)

カイグア活性植物化学成分

カイグアには、高血圧、コレステロール、肥満といった症状を改善するのに有効な活性成分が含まれています。 カイグアに含有されているぺクチンとアルブミンは、脂肪の新陳代謝を促進することで知られています。ある研究リポートによると、カイグアを1日1つ、 毎日空腹時に摂取すると、総コレステロールとトリグリセリド(中性脂肪)が減少し、12週間後には過コレステロール値も大幅に減少する、という結果が報告されています。また、閉経後の女性の過コレステロール血症の治療に有効である、という研究報告もなされています。 糖尿病については、カイグアを長期的に摂取することにより、血糖値が低下する効果があるという報告があります。カイグアには、脂肪を分解する働きのある3-β-Dグリコサイドステロイドの存在が確認されています。 さらにぺクチン、セルロース、ビタミン、蛋白質、アルビミン、シトルリン、炭水化物、カルシウム、マグネシウム、リンなどが含まれています。これまでの研究で、種を除いたカイグァを摂取する限りにおいては、副作用のないことが確認されています。カイグアには、シツルリン、アラニン、メトキシカルボンキシフェノールなどのタンパク質が有用成分と考えられています。カイグアは、新陳代謝を促し、血清脂質の調節を手助けいたします。 これにより体重、体脂肪の削減にも有効です。   

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