チャデブグレ(Cha de Bugre)
チャデブグレ(Cha de Bugre)

Family (科名)Boraginaceae
Genus(属名) Cordia
Spieces(種名) salicifolia


使用部位

葉、実、樹皮

伝統的利用法

葉の浸出茶を1回1カップを1日2~3回
葉の4:1アルコールチンキを1回2~3mlを1日2回。
葉の粉末をカプセルやタブレットで1回2~3グラムを1日1~3回。

禁忌

報告がありません

薬との相互作用

報告がありません

一般名

Cordia ecalyculata Vell.

異名

Cha de bugre, porangaba, cafezinho, cafe do mato, claraiba, cafe de bugre, cha de frade, louro-salgueiro, louro-mole, boid d'inde, bois d'ine, coquelicot, grao-do-porco, bugrinho, ch?-de-negro-mina, laranjeira-do-mato, rabugem

チャ・デ・ブグレとは

チャ・デ・ブグレは高さ8~12m、幹の直径30~40cmの小さな木です。この薬草はブラジル原産で、ミナス・ゲライス、バイーア、アクレ、ゴイアスなどの州で多く見ることができ、パラグアイやアルゼンチンの熱帯気候地帯にも自生しています。ブラジルでは『Corda salicifolia』の学名で、一方パラグアイでは『Cordia escalyculata』として分類されています。チャ・デ・ブグレは、コーヒー豆に似た赤い実をつけ、それを煎ってコーヒー代わりのお茶として広く愛用されていることから、ブラジルでは、『カフェ・ド・マト』(森のコーヒーの意)として親しまれています。また、チャ・デ・ブグレの実はコーヒー豆と同様にカフェインを含んでいます。

チャ・デ・ブグレのダイエット効果

ブラジルではチャ・デ・ブグレ関連の様々な商品が販売されています。例えば、ティーバッグや液体エッセンス、チンキなどは薬局など一般の小売店でも頻繁に見ることができます。チャ・デ・ブグレはウェイトロス(ダイエット)商品として人気があり、利尿作用、食欲抑制効果、脂肪質の蓄積や老廃物などのセリュライトを減らしたり防止したりする作用を補助する効果があると信じられています(1)。DR.C.L.CRUZは、氏の著書である『Dietary Plants Used in Brazil』 (ブラジルのダイエット植物)の中でチャ・デ・ブグレについて、血液の循環を補助するなど心臓強壮作用と共に、その優れた利尿作用とウェイトロス(ダイエット)効果があるとしてその使用を推奨しています(2)。

チャ・デ・ブグレに関する研究

チャ・デ・ブグレは、自然食品として十分に普及していることもあり、ブラジル国内では臨床研究はほとんど実施されてきていませんが、K.HAYASHI, M.ARISAWA, K.MATSUNAGA等日本人研究員によりチャ・デ・ブグレに関する新しい利用法が発見されています。1990年に行われた実験では、2.5mcg/mlのチャ・デ・ブグレの葉から抽出したエタノールエッセンスでヒーラー細胞を事前処理した場合、ヘルペスウィルスタイプ?ウィルスの侵攻が99%減少することが実証されています(3)。また、1994年の実験では、0.25mcg/mlという少量のエッセンスでさえも、ヘルペスウィルスタイプ1ウィルスの生産を33%減少させるということ、更に癌細胞に対する細胞毒活動があることが発見されています(4)。1997年に行われたウサギやモルモットを使った研究では、チャ・デ・ブグレの葉には強心作用や心臓血管特性を増強する効果があることが示されています(5)。

【出典】
Bernardes, Antonio, A Pocket Book of Brazilian Herbs, Editora e Arta Ltda, 1984
Cruz, G.L. Dicionario Das Plantas Uteis Do Brasil, 5th ed., Bertrand: 1995. Rio de Janeiro, Brazil
Hayashi K, et.al., Antiviral activity of an extract of Cordia salicifolia on herpes simplex virus type 1. Planta Med, 56: 5, 1990 Oct, 439-43
Arisawa, M., et.al., Cell growth inhibition of KB Cells by Plant Extracts. Natual Medicines, 48 4: 338-347 (1994)
Matsunaga, K., et.al., Excitatory and inhibitory effects of paraguayan medicinal plants Equisetum giganteum, Acanthpspermum australe, Allophylus edlis and Cordia salicifolia on contraction of rabbit aorta and giunea-pig left atrium. Natural Medicines, 51, 478-481 (1997).

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